
関東のお正月の風物詩となっている箱根駅伝。毎年どの大学が優勝するか、楽しみに観戦している方も多いのではないでしょうか。「大会新記録」「区間新記録」などという言葉をよく耳にしますが、「今年からコース変更のため、これまでの記録は参考記録となります」といったアナウンスを聞いたこともあると思います。どうしてコース変更が行われるのでしょうか?その理由についてまとめてみました。箱根駅伝観戦の際に知っていると、より楽しめそうですね。
この記事の目次
箱根駅伝とは
箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」といいます。実は知らなかった人も多いのではないでしょうか。1920年から開催されていて、例年1月2日に往路、3日に復路と2日間にわたって行われます。出場校は全20校で、特別枠として出場校以外の選手で構成された関東学生連合チームの計21校が競います。20校のうち10校は前回大会上位10位に入賞した大学のシード、残り10校は10月に行われる予選会を勝ち抜いた10校が出場することになります。
箱根駅伝の全コースとは
「東京箱根間往復」という名の通り、東京と箱根の間のコースを10区間に分けたコースになっています。大手町をスタートして湘南の方に海沿いを抜け、小田原から箱根の山を登るのが往路、復路はその折り返しです。都心を走ることもあり、応援に行きやすい場所も多いのも箱根駅伝のポイントです。家でテレビ中継を見ていて思い立ってコースで応援…なんていうことも割と簡単にできてしまいます。それでは、各区間の特徴を見てみましょう。
1区:大手町読売新聞東京本社前~鶴見 21.4㎞
レースの流れを大きく左右する区間です。最初の勢いが大切なのは、どんな競技であっても同じかもしれません。都心を出発して平坦なコースが続きますが、八ツ山橋の上り坂・六郷橋の下り坂が駆け引きのポイントとなっています。
2区:鶴見~戸塚 23.2㎞
箱根駅伝を見ていると「花の2区」という言葉をよく耳にします。各大学のエース級の選手が走ることが多いとされ、時には下位からのごぼう抜きが見られることもある長い上り坂のコースです。
3区:戸塚~平塚 21.5㎞
正面には富士山、左には相模湾と箱根駅伝の中で一番景観の良い区間です。天候によりますが、海風を受けやすく時として強い向かい風が吹きつけます。小柄な選手が風にあおられているのを見たことがある方もいるかもしれません。
4区:平塚~小田原 18.5㎞
全区間中最短ですが、だからこそ力のある選手が揃っていると言われます。次の区間から始まる山登りに備えて重要なつなぎの区間です。
5区:小田原~箱根町芦ノ湖駐車場入口 23.4㎞
この区間こそ、箱根駅伝名物の山登り区間です。序盤の5kmは平地で、箱根湯本駅を過ぎたころから本格的な山登りが始まります。高低差は800m以上にも及び、各大学この区間に備えて選手を準備しているところが多いです。優勝を決める最重要区間と言っても良いでしょう。
6区:箱根町芦ノ湖駐車場入口~小田原 20.8㎞
折り返して復路です。最初の4kmは登り、後は一気に下りになる区間です。レースのスタート時刻は8時と早く、冬の朝の箱根山中は冷えて路面が凍結していることもあります。防寒と脚への負担を考えて各大学対策を練っている区間です。下りで飛ばしすぎると最後の平地が登りに感じて苦しくなるそうです。
7区:鶴見~戸塚 21.3㎞
前半はほぼ平坦で、途中からから小さなアップダウンが続く区間です。天候にもよりますが気温が上がりだす時間帯に走ることになるのでコンディションを完全に近づけることが大切と言えます。
8区:戸塚~平塚 21.5㎞
海岸沿いの区間であり、強い日差しや追い風があります。3区と逆方向に走ることになるので海風の風向きも変わるのです。この区間まで来ると上位10校に与えられるシード権争いもヒートアップして見どころになってきます。
9区:平塚~小田原 23.2㎞
全体的に下り坂であり、選手がスピードをコントロールしながら走る区間です。一位の大学と20分以上遅れている場合は繰り上げスタートとなり、タスキをつなぐことが出来ません。そろそろ繰り上げスタートにかかる大学も出てくる区間で、タスキが無事つながるかどうかも重要な見どころです。
10区:鶴見~日本橋~大手町読売新聞東京本社前 23.1㎞
都心に戻ってくる最終区間です。気温も上がり、プレッシャーもかなりのものなので思わぬドラマティックな展開が見られることもあります。最終走者がゴールテープを切る瞬間まで是非見届けたいものですね。
過去に行われたコース変更
全10区間なのは変わりありませんが、90回以上もの歴史を持つ箱根駅伝、過去には度々コース変更が行われています。その理由は様々ですが、主に工事による交通事情が大きく関係しているようです。ここでは最近10回において行われたコース変更を紹介します。
1区・10区
87回:スタート・ゴールの名称が変更された。「大手町読売新聞社旧東京本社前」
89回:スタート・ゴールの名称が変更された。「大手町読売新聞社東京本社新社屋前」
89回:高架化によって蒲田の踏切がなくなった。
踏切があった時は駅伝の時間帯にダイヤ変更して影響が出ないようにしていたとか。ちなみに踏切で立ち往生してしまった場合、昔はその時間はロスタイムとして計上して貰えなかったそうです。途中から計上されて合計タイムからマイナスされることになったようですが…。
5区・6区
91回:函嶺洞門付近が通行禁止のため、バイパス経由に変更。
近年の大きなコース変更は最初と最後の他はあまり行われていません。新しく道路を作って年々変化していったような時代には、間の区間を含めて頻繁にコース変更が行われていたようです。都心や山道は改善の余地が大きくあったということで変更が多くなったのかもしれませんね。
ちなみに、コース変更があると走る距離も変わるのでそれまでの大会の記録は「参考記録」として扱われます。記録は更新されることなく、そのコースでは永久のものとなるのです。
2016年にもコース変更がある?
2015年にも5区・6区のコース変更がありましたが、2016年にもコース変更が検討されているようです。その理由は夏の箱根山の噴火警戒レベルの引き上げと、大涌谷の火山活動状況によるもの。箱根駅伝まで約3ヶ月弱の次点では火山活動は低下しています。しかし再び噴火警戒レベルが上がってしまった時が問題なのです。現時点では箱根駅伝のコースに立ち入り禁止区域は含まれていません。しかし、防災マップによると噴火した時に二次泥流が発生する可能性のある渓流が箱根駅伝のコースと交差しているのです。小涌谷や芦ノ湖畔などが該当します。まだ未定ではありますが、今後の動向によっては一時的にコース変更を余儀なくされる可能性もあります。中止、というよりはコース変更で対応する方向に動いています。今後の発表に注目しましょう。
まとめ
箱根駅伝の全区間の特徴と、近年行われたコース変更の歴史と理由についてまとめました。時代の流れと共に道路交通状況も変化して、それが箱根駅伝のコースにも反映されています。この大会の歴史の長さを感じさせてくれますね。2016年は箱根山の噴火の影響で名物山登りを避けるコースになる可能性もあるとのことですが、新年早々に選手・マスコミ・観客など大人数を動員する箱根駅伝。安全が第一です。なるべく早く落ち着くのを願って、来年のお正月も箱根駅伝を観戦しましょう!
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